親族間殺人のうち、父母殺しが33%、配偶者殺しが25%?

主たる動機が「将来を悲観」?

警察庁の調査に問題あり。動機の選択肢に「保険金殺人・詐取」を入れておかなければ、何の意味もありません。

今や、殺人事件の5割は、家族間。「ホケンキン」目当てです、はい。


親族間犯罪、動機は「将来悲観」最多 警察庁調査
2017/4/10 12:17http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG10H69_Q7A410C1CR0000/
 
全国の警察が2014年に摘発した親族間の殺人・殺人未遂事件や傷害致死事件は計272件で、動機は「将来を悲観」が全体の3分の1で最も多かったことが10日、警察庁の調査で分かった。被害者は「父母」が3割を超えて最多だった。年間を通した詳細な分析は初めて。

同庁は同日、親族間を含めた犯罪被害者への給付金制度の見直しに向け、専門家を交えた有識者検討会の初会合を開催。原則一部しか認めていない親族間の事件での支給対象拡充や、重傷病者への支給対象期間の延長など4項目について検討する。夏ごろまでに提言をまとめる。

14年に摘発した親族間の殺人・殺人未遂事件や傷害致死事件のうち、被害者は「父母」が33%と最も多く、「配偶者」が27%、「子」が25%だった。

被害者と加害者の約8割が同居し、被害者が生存している場合は事件後も7割近くが同居を続けていた。

動機は介護疲れや金銭困窮などによる「将来を悲観」が最多の33%。痴情のもつれや金銭トラブルによる「不仲・トラブル」が25%、「加害者の心神喪失等」が21%と続いた。

全国の警察が16年に摘発した親族間の殺人事件(未遂も含む)は425件で、殺人事件全体(770件)の55%に上る。殺人事件全体が減少するなか、678件で同44%だった1979年と比べ、割合は上昇している。

夫婦や父母、子供などの親族間の事件は現在、ドメスティックバイオレンス(DV)や特段の事情を除いて犯罪被害者への給付金が原則不支給となっているが、見直しも含めて検討する。


いまや殺人事件の5割超 「親族殺し」なぜ増加している?
2016年4月13日

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/179278 

最近、親殺しや祖父母殺しの事件が多い。それもそのはずで、「被害者と加害者が親族間」にある事件は年々増加している。最新の警察庁の調査(2013年)では、殺人事件の53.5%が親族と半数を超えた。山口組の抗争ばかりが怖いわけではないのである。

■知らない人に殺されるよりリスク高い

 親族間の殺人の中でも、子どもが実父母を殺害するケースが断トツで、「被疑者と被害者との関係別 検挙件数」(内閣府、13年)を見ると、殺人858件中、実父母が被害者だったのは139件もある。面識なしは88件だから、知らない人に殺されるより、我が子に殺されるリスクの方が高いことが分かる。

 これは何も特殊な家庭で起きているわけではない。例えば今年3月、静岡県の33歳の男が、会社員の父(65)、母親(59)の2人を包丁で刺し、父親が死亡した。また、先日も兵庫県芦屋市で15歳の男子高校生が、母親(52)を刃物で刺して殺している。両親と3人暮らしで当時、母親と勉強のことで口論になったという。つまり事件は一般家庭で起きているのだ。わが家でも……とは思いたくないが、事件に至る背景に何があるのか。刑事事件に詳しい弁護士の山口宏氏が言う。

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